以下引用
マリファナ(大麻)に含まれる主な有効成分はカンナビジオール(CBD)とテトラヒドロカンナビノール(THC)であり、このうちTHCは多幸感を覚えるなどの作用を持つ向精神薬として使われています。最新の調査によって、コケ類のうちケビラゴケ科オオケビラゴケ属(Radula)もTHCと同様の作用を持つ化学物質を含むことが報告されました。このコケは日本にも生息しています。

Uncovering the psychoactivity of a cannabinoid from liverworts associated with a legal high | Science Advances

http://advances.sciencemag.org/content/4/10/eaat2166

Liverwort plants contain a painkiller similar to the one in marijuana | Science News

https://www.sciencenews.org/article/liverwort-plants-contain-painkiller-similar-one-marijuana

Liverwort produces a chemical almost identical to THC - Quartz

https://qz.com/1437745/liverwort-produces-a-chemical-almost-identical-to-thc/

オハイオ州立大学の植物化学者であるDouglas Kinghorn氏らの研究結果は、2018年10月24日(水)付けでScience Advancesで発表されました。マウスによる実験では、オオケビラゴケに含まれるperrottetineneという化学物質がTHCと似た分子構造を持ち、THCのようにカンナビノイド受容体と結合することが示されました。perrottetineneがカンナビノイド受容体と結合すると、脳へと送られる痛みのシグナルが止められ、人は痛みや炎症から解放されます。一方でperrottetineneにはTHCのように「ハイ」になる効果は認められていないとのこと。



by Grav

実は、1994年の時点で一部のコケがperrottetineneを生み出すことを、日本人の研究者たちが発見していました。今回の研究は、これまでの研究に続く形で、perrottetineneが精神に影響を及ぼすカンナビノイドを含むというさらに強い証拠を示したことになります。

これまでのところ、perrottetineneを作り出すと知られているコケは、日本・コスタリカ・ニュージーランド・タスマニアに生息する3種。コケが作り出すperrottetineneはわずかであるため、これまで、その効果を確かめるのは困難だとされてきました。

そこでKinghorn氏らの研究チームはperrottetineneの分子構造をマッピングした後に、人工のperrottetineneを作り出し、マウスに投与しました。そしてマウスの痛みに対する反応や体温、動き、精神作用を観察したところ、「perrottetineneはTHCよりも少し精神作用が小さい」ということも判明したとのこと。また、記憶の喪失や体を思うように動かせなくなるという、大麻が持つネガティブな副作用も少ないそうです。



Kinghorn氏は「あまりに小さいという理由から、誰もコケに気づきませんでした」「時に、植物に含まれる医療的な重要な化学物質は、予想もしなかったところから見つかります」と述べています。研究者は今後、人工的に作られたperrottetineneが商用される見込みがあるとみています。



成分を抽出しないとドラッグとして使用するには難しいとのことです。
ですがコケはそこら中にはえてますからたくさん集めればドラッグの代用として使われる可能性もありますね。まさかこんな身近なところに麻薬があるとは。絶対手を出しちゃだめだゾ